結婚式・披露宴の謝辞

式の一番の見せ場となるスピーチ

結婚披露宴にはいろいろな形式がありますが、一般的な流れはだいたい一緒になっています。

式の終わり頃に行うようになっており、また一番の式の見せ場となるのが新郎とその父親による謝辞(挨拶)です。

この謝辞では、招待を受けて忙しい中集まってくれた参加者全員に対してのお礼を述べ、今後も二人を見守っていってほしいということをお願いします。

結婚式の締めくくりには新婦が育ててくれた両親に対してお礼を述べる手紙も一般的ですが、それとは別に新郎や父親は出席者全員に対する気遣いをするという意味でスピーチをしていくことになります。

定型文があるのでそのまま少しだけ修正した文面を読んでも充分なのですが、そのカップルごとにいろいろ言いたいことがあるかもしれません。

自作で文章を作るという場合であってもあまり冗長にならないよう気をつけ、長くても5分くらいで終わるようにきちんとまとめておくようにします。

結婚式で使ってはいけない言葉

結婚式という場所は格式としてかなり高い儀式として位置づけられていることもあり、スピーチ一つにしてもいくつか決まり事があります。

昔からよく言われていることですが、おめでたい挙式の場では「切れる」「別れる」「壊れる」といった言葉は縁起が悪いのでスピーチをするときには意識してそれらを使わないように避けなくてはいけません。

他にも「去る」「終わる」「離れる」「飽きる」といったことも同様に使っては行けない言葉の代表として挙げられます。

また意外と忘れられがちなのが繰り返し言葉である「重ね重ね」や「たびたび」「またまた」といった言葉です。

こちらは同じ言葉を繰り返して使うということから、一回きりで行うはずの挙式がもう一度行われることを暗示するとして、上記の単語と同じく忌み言葉として禁止されています。

ただ単語そのものは禁止されてはいるものの、文脈として使用してはいけないということではないので同じ意味の別の言葉に置き換えれば問題はありません。

例えばウェディングケーキを示すときには「切る」のではなく「ナイフを入れる」といったような表現にするといった感じです。

文章を作るときには何度も読み直し、忌み言葉が含まれていないか入念にチェックしましょう。

新郎・父親の一般的なスピーチの流れ

新郎やその父親のスピーチの全体の流れとしては「集まってくれた方へのお礼」「これからの生活についての豊富や決意」「今後の変わらぬお付き合いや支援のお願い」といった三つの段落で構成されます。

いろいろな言い回しはありますが、この三つの流れを踏まえてさえいれば問題なくスピーチをまとめることができます。

こうしたお礼やまとめの言葉は新郎や父親が行うのが通例ですが、もちろん新婦が行っても全く問題ありません。

もし新郎・新婦がそれぞれスピーチをするときには、全く同じ文面にならないように気をつけ、長さのバランスをとりながら文章を考えておきましょう。