両親への挨拶

結婚を決めたとき最初に行うこと

結婚することを同意し、決定するのは他の誰でもなく当人同士です。

ですが二人だけで同意をしたあとには、きちんと順を追って手続きをしていく必要があります。

特殊な事情がある場合はともかくとし、結婚を決めた二人がまず最初に行うべきとされるのはお互いの両親へのご挨拶です。

日本における結婚というのはまだまだ「家」として行う認識が強いですし、何よりそれまでお互いを育ててきてくれたご両親に対し、これから新しく家庭を作っていくということをきちんと意思表明するということはとても大事なことです。

それに結婚式を行うとなればご両親には必ず一緒に主催をしてもらうことになるため、そのための最初の挨拶をするということも必要です。

手順としてはまず二人で女性の側の実家に挨拶に伺い、それから男性の実家という順番で行います。

挨拶以前からお互いの家を行き来していたり、先に結婚を前提としたお付き合いをしているとはっきり宣言しているなど二人の関係を知っている場合であっても、きちんと手順を踏んだ挨拶はしておくべきでしょう。

挨拶に行く場合には順番以外にも、服装や手土産などいくつか守っておきたいマナーがあります。

挨拶に行くときの最低限のマナー

それぞれの実家に挨拶に伺うときには、きちんと事前に予約をして突然に訪問をしないようにします。

ドラマなどでは挨拶の席でいきなり結婚することを告げるというようなシーンもあったりしますが、普通ならばまずはお互い自分の実家で結婚したい人がいるということを告げておきます。

その上で「きちんと挨拶をしにいきたい」ということで伝えておくのがベターです。

それまで遊びなどで訪れている相手の家庭であっても、結婚のご挨拶に行くときにはできるだけきちんとした服装を心がけ、だらしない格好をしないようにします。

男性ならばビジネス用のスーツを着用するか、それに近いきちんとしたジャケットのある服装にしましょう。

女性の場合も同じくビジネスシーンでも使えるようなワンピースやスーツを着用するようにします。

自分の実家で結婚相手を迎えるというときも、あまりくだけ過ぎた格好にならないようきちんとした身だしなみを心がけます。

相手と気心のしれた仲なのだし、いまさら改まる必要もないと考える人も案外いるようですが、これはひとつのけじめなので必ず服装や身だしなみには気をつけるようにしましょう。

相手のご両親が口先では「そんな堅い格好する必要ないのに」などと言っていても、内心では自分の息子・娘と新たに家庭を作っていく人ですからきちんとけじめのある行動をとってもらいたいと思っているものです。

手土産も持っていきましょう

挨拶をするときには、簡単なものでかまいませんので何か手土産を持っていくようにしましょう。

金額としてはだいたい3,000円くらいが目安で、洋菓子もしくは和菓子の折り詰めが無難です。

相手のご家庭があまり甘いものが好きでなかったりする場合などは、無理にお菓子にこだわる必要はなく他の食品やお酒などでもかまいません。

ただその時にはスーパーなどの袋にそのまま入れるのではなくきちんと贈答用に包んでもらうようにします。

日本酒などはのしを付けることもできますが、手土産という段階では無理にのしを付ける必要はありません。

それと気をつけたいのが遠方地域出身同士の結婚の場合です。

日本国内ではその地域独特の風習で結婚式やその前後の行事を行うこともよくあるので、そうした伝統があるならそれに従うようにします。